「黒将TOKYO」が提供するオリジナルアグー豚「黒将(くろまさ)」は、沖縄県読谷村の養豚場「ヨギファーム」で大切に育てられています。“美味しさを求めて、素材から育てる”という生産者の発想から生まれた「黒将」は、量よりも質に特化した、年間出荷数がわずか100頭にも満たない希少な豚。特別な味わいを創り出すこだわりや、養豚を通じた取り組みを、生産者よりご紹介します。



私たちの作る”黒将”の最大の特徴はなんといっても「肉質の柔らかさ」に加え「脂」。口の中で広がる脂は甘みがあり、後味もしつこくありません。自分たちで作り育てるからこそ、発育や肉質の仕上がりまでも細かくコントロールしています。
品種へのこだわり
どんな料理に向いた食材になるかという方向性に大きく影響する、豚の品種。ヨギファームでは、「こういう料理にしたい」というイメージのもと、3種類の豚をかけ合わせる「三元交配」で理想の美味しさを追求しています。
・甘くてさっぱりとした脂が特徴の「琉在来種アグー」
・霜降りや旨味成分の多い「バークシャー種」
・肉のしまりの良さと柔らかい肉質を持つ「デュロック種」
選び抜いた品種の個性を活かし、それぞれの良さを掛け合わせています。

飼料へのこだわり
豚のエサは体をつくる材料そのもの。沖縄という地域特性・自然の恵みも活かしながら、美味しい豚肉にするため飼料にもこだわり、健康で上質な肉質作りを促しています。
地元企業の協力のもと、島豆腐やおから、時には泡盛の製造工程で作られる「酒粕」なども与えています。また自社で生産する季節ごとの種類豊富な南国のフルーツも。さらにこれらの飼料や飲料水に「EM菌」を添加することで豚の飼育を大きく助けています。

環境へのこだわり
通気性のよい解放的な豚舎にすることで豚にとってストレスの少ない快適な空間を構築しています。豚舎周辺はより自然に近い、風や雨を自然に感じながら適度な運動も出来る環境を整備。
通常の養豚にある狭い空間に押し込めるのではなく、のびのびとした環境を重要視しています。



本物の”循環型・農業”を目指して
美味しいアグーを仕込むためには「品種」「餌」「環境」の3つが大切ですが、それを支える「循環型農業」というシステム造りも重要と考えます。
畑で無農薬の作物を作るこ と。無農薬の作物を豚へ給餌し、健康な豚を育てる。そして、その健康な豚から出る「糞尿」を使用し、肥料をつくり、それを畑に戻し、健康な土で、健康な野菜を作り、それを給餌し、健康な豚を育てる。
良質な豚を育てることは、良質な土壌を作ることに繋がります。この一連のサイクルがヨギファームの考える「本物の循環型農業」です。

『6次産業』による品質管理
ヨギファームは、沖縄県内でも数少ない「6次産業」の担い手として活動しています。6次産業とは、1次・2次・3次それぞれの産業を融合することで、新しい産業を形成していく取り組みのことをいいます。
1次産業:オリジナル豚を飼育・当店で提供
2次産業:飼育した豚を加工(ソーセージ、ハムなど)
3次作業:2次産業で生産された食材を当店で提供
これらをすべて生産者が自ら手掛けることで、付加価値をより高め、徹底した品質管理を行います。また、一般的に高価といわれる黒豚ですが、自社で全て行うことで、余分なコストを抑え、お客様にお求めやすい価格での提供を目指しています。
今回は、ヨギファームの直営店(読谷村・北谷町)でしか食べられなかった”黒将”を、初めて県外で提供することになりました。私達・生産者の想いが詰まった希少な“黒将”。特別な味わいをぜひ「黒将TOKYO」でご賞味ください。